英語の音読は、文の構造を理解しながらすると良いと言われております。
ただ単になにも意識せずに音読したり、もしくは、英語の意味だけを意識しながら音読しても意味がないからです。
とはいえ、音読しながら、文構造の把握なんて難しい!無理!頭が追いつかない!なんて思う方も多いと思いますし、そもそも文構造ってどうやって理解すればよいの?という方もいるでしょう。
そのような疑問にひとつひとつ答えていこうと思います。
そもそも英語の文構造を把握するとは?
といえます。
例えば、以下のような文章があったとします。
さて、この文を読みながらどうやって意味を理解するでしょうか?
文構造というと、SVO(主語+動詞+目的語)とか想像する人もいるでしょうけど、大体の人は、下のような順番で意味を理解していくのではないでしょうか?
(2)DoではなくDidだから過去形だな
(3)play tennisで過去形だからテニスをしただな
(4)yesterdayは昨日だから
(5)全部つなぎ合わせて、『あなたは昨日、テニスをしましたか?』という意味だな
このように英文法を確認しながら意味を理解していくのではないかと思います。
そして、このような理解の仕方で僕は良いと思います。実際に僕もこんな感じで意味を理解していましたから。
音読は基本的に戻り読み厳禁なので、英語の文章を前から順番に英文法解釈して意味をつなぎ合わせるで良いと思います。
なので、
という考えで音読を進めて大丈夫だと思います。
音読しながらどうやって英文法を把握するのか?
少しずつ意識する範囲を広げていき、一度に出来る事を少しずつ少しずつ増やしていけばよいだけです。
では、どうやるかというと、具体的には、音読する文章を、まずは、音読せずに理解します。音読前の準備作業として、使われている英文法、文章の意味を全部把握しておきます。
そして音読のスタートです。ゆっくりで良いので、音読しながら、使われている英文法に意識を集中しましょう。意味は次のステップでも構いません。使われている文法を意識しながら何回も音読しましょう。
そして次のステップでは意味を理解しながら音読してみましょう。ただし、ここでも使われている英文法は頭の片隅でも良いから、うっすらでも良いから意識しましょう。重要なポイントです!
これを何回も繰り返します。最初は、多分、めちゃくちゃ遅く読まないと、英文法への意識・意味を把握しながら音読できないはずです。でも、繰り返せば繰り返す程、意識しつつも早く音読できるようになります。
早く音読できるようになるという事は、文法をあまり意識しなくても、きちんと意味を把握しながら音読できるようになっている証拠です。
このように、英文法と文章の意味を意識しながら繰り返し音読すると、ほぼ無意識のうちに英文の意味を把握できるようになるのです。
つまり、これが、この記事のタイトルである、『英語を音読しながら文構造を把握・意識する』という状態ですね!
で、こうすることにより、音読した文章だけでなく、それと似た文章や、音読に慣れた英文法を使った文章なんかは、即座に、無意識のうちに理解できるようになります。
なので、いろんな文章を大量に繰り返し音読することによって、どんな文章でも即座に理解できるようになっていくのです。
音読で『英語脳』を手に入れよう!
ここまでお話した事を実践すれば、英文をスムーズに読みこなすように慣れます。
しかし、音読の仕方をちょっと変えるだけで、『英語脳』を手に入れる事ができるようになります。
『英語脳』とは、英語を英語のままで理解できる能力、思い描いた事を、日本語のチカラを借りずに英語で表現する能力です。
その具体的な方法は、以下の記事をお読みいただければと思います。かなり大量の文章なので、興味のありそうなところだけでもご参照していただけたら嬉しいです。
まとめ
この記事では、音読の際の英文への意識の仕方についてお話しさせていただきました。
キーワードは『繰り返し意識しながら音読すれば良い』です。
人間の脳は、何回も繰り返し意識した事は、意識しなくても把握出来るようになるのです。
誰でもです!ほぼ誰でも繰り返し練習すれば自転車に乗れるようになりますし、車の運転ができるようになります。それと一緒で、何回も正しく英文法を意識して、意味を把握しながら音読を繰り返せば、そのうち、無意識のうちに音読しながら意味を理解できるようになります。
これはとっても重要な事です!繰り返せば出来ると信じて続ければ本当にできるようになりますよ!
是非繰り返し音読を続けてみて下さい!きっと良い結果が待っています!