私は英語力がゼロの時、TOEICでいえば200点代にも関わらず何故か英語を使う仕事を任されてしまった過去があります。
その時、文法が全然わからなかったので、最初のうちは文法を無視して、英単語だけでコミュニケーションをとっていました。
その後、ある程度文法を学習した後でも、瞬間的に正しい文法で文章を作る事ができないのが大きな悩みでした。
しかし、めちゃくちゃな文法で外国人とコミュニケーションを続けていくうちに『文法より大事なコト』があると気づきました。
この記事では、その大事なコトについてお話ししたいと思います。
目次(タップでジャンプ)
英会話をする上で文法より大事なコトとは?
私が、英語力がほとんどない中、外国人とコミュニケーションをしていて重要と思ったコトは
・間違う事も大事
・やはり発音は大事
という事です。
何故そう思ったかをひとつずつ説明していきますね。
思い切りが大事
文法が分からなくても意志は伝えられる
英文法なんてほとんどわからず、中学で習うような基礎的な英単語しかわからなった10年前の僕は当時35歳。私は本当に英語が話せなかったのに、日本語ができない外国人と一緒に仕事をする事になりました。
最初は『英語で仕事をするなんて絶対ムリ!』と思っていました。
当たり前ですよね。だってどうやって英語で自分の意志を伝えるか全くわかりませんでしたから。英語で仕事をするなんて、ごく一部の頭のいい人がネイティブみたいな発音でペラペラとかっこよく進めるものだと思っていましたから。
ですが実は、現実は違います。特に理系でエンジニアなんかしていると、ものすごいカタカナ英語でカタコトでやりとりするのをよく見かけるんですよね。そんな現実もしらず、私は英語で仕事なんかできないと勝手に決めつけて半分うつ状態になっていました。
しかし、そんな時に相手の外国人が日本語の単語を適当に並べて私に話しかけてきたのです。仕事をなんとか前に進めようとして。そして、身振り手振りやホワイトボードを使ったやりとりで、その外国人の言いたい事がなんとか分かったのです。
それから私は、思い切ってコミュニケーションをとるようになりました。知っている英単語を使って。身振り手振りで。ホワイトボードを使って。必要であればネットの翻訳機能を使いながら。
その経験から思ったのは、最低限の文法と英単語で、なんとか言いたい事は伝えられるという事です。
もちろん最初は、ほんの些細なコミュニケーションにかなりの時間を要しましたが、英語の勉強も平行して続けたので、徐々に短時間で意思を伝えられるようになっていきました。
つまり、何が言いたいかと言いますと、思いきって知っている英単語を並べるだけでもなんとかなるという事です。
最悪、『こんな資料書いてみたんだけど、これで良いと思う?』みたいな事を聞きたいとしても、資料を指さして『I wrote』『OK?』でも通じると思います。へんに文法なんか意識しなくても、知ってる単語と、身振りやホワイトボードで図を描いたりするだけでも本当に通じる事が多いです。
ちなみにかつて流行ったPPAPなんかは、この事を気づかせてくれる良い見本のようなものです。
もちろん、こんなやりとりでは、誤解の可能性も出てきます。しかし、それはある程度英語が話せるようになっても起きる問題です。
文法を中途半端に知っていても意志疎通の邪魔になる事もある
英語の勉強をして、ある程度英文法の知識もあると、正しい英語を話したくなるものです。私もそうでした。そうなると、なんとか正しい英文法を使って、正しい順番で英単語を並べて話そうとしますよね。もちろん、これを否定するわけではありません。
ただし、なにか一つの文章を言おうとする度にめちゃくちゃ時間がかかります。文法だけに頼って発言しようとすると本当に時間がかかります。
何が言いたいかというと、時間をかなりかけて正しい文法で話すより、間違っても良いから素早く話したり、時間をかけずにさっと英単語だけ並べたりした方が意思疎通のスピードが上がるという事です。
仮に間違った文法だったとしても、相手もその間違いを分かった上で言いたい事を理解してくれることも本当に多いです。逆の立場になって考えてみるとこうです。外国人が日本語で話すという事を考えてみましょう。
という文章を言いたいとして、外国人が、
と言われても意味は大体通じますよね。
これを10秒くらい時間をかけて正しい文法で話しても、2秒位でこのような間違った文法で話しても、受け取る側の理解度は同じです。
文法が間違っていても、スピードを意識するとたくさん話せますし、たくさん話せばどこかのタイミングで間違った文法にも早い段階で気づきやすくなり、どんどん修正されていきます。
このように私はある時点でスピードを意識し始めました。個人的な話ですが、スピードが速ければ成長のスピードも早くなるという感覚を持つことができました。
開き直って、思い切って、今知っている自分の知識だけでもコミュニケーションを取ってみましょう!できるだけスピードを意識して!
間違う事も大事
先程、間違ってもスピードを重視した方良いという趣旨の話をしました。スピードを重視すれば成長の速度も早くなると。実はメリットはそれだけではありません。間違うと、その間違いが印象に残り、その間違いを簡単に直せるという事です。
どういう事かというと、間違うと、恥ずかしい・悔しい・なんとかしたい!といった感情が沸き起こりますよね。このような感情を伴う出来事は記憶に残りやすいという事は脳科学でも証明されています。
つまり、その場面での正しい言い方も記憶しやすくなり、同じような状況になった場合に、同じ間違いを繰り返さなくなります。それだけではありません。この感情は、英語をもっともっと上達したいという強いモチベーションにもつながります。
結果として、英会話の上達スピードが早くなるのです。
日本人は特に文法の正確さを意識しすぎる人が多いと思います。これは英会話の上達を妨げるモノのひとつだと思います。
私自身も英語学習の初期段階ではそうでした。間違いを恐れてそもそも何も言えない状況が多かったです。ですが、文法が結構めちゃくちゃでも相手は割と理解してくれるという事もあり、開き直りました。『間違っても良いんだ』と。
そして気づきました。むしろ早めに間違って修正するというのを繰り返した方が上達が早いと。
ただ、何事もバランスが大事。間違い過ぎる事で、話し相手に迷惑をかけるという事もあります。また、間違う事で極度に相手に対して申し訳ないという感情をもってしまったり、メンタル的にきついのであれば、無理をしないようにしましょう。
やはり発音は大事
アクセントやイントネーションがかなり大事
私が英語初心者の時、知っている英単語を並べて、なんとか意志疎通をしていたとお話ししましたが、全く言いたい事が伝わらない事がありました。
その原因は、私の発音に問題がありました。私の発音は日本人特有のカタカナ英語で音の強弱や抑揚がほとんどなかったからです。
知っている単語を並べるだけで精一杯だったので発音まで気にかける事ができませんでした。しかし、だからこそ、なんで通じないのか、どうやれば通じる発音になるのかを考える事ができました。
そこで至った結論は、カタカナ英語でも、アクセントやイントネーションがそれっぽければ理解してくれるという事です。
例えば、『マクドナルド』という単語を例にとってみると、英語では『マッダーナゥズ』という感じで発音されます。『マクドナルド』と言っても英語圏の人に理解してもらえませんが、カタカナ発音で『マクダーナー』と言えば理解してもらえます。
このように、カタカナ発音でも、音の強弱だったり、抑揚にさえ気を付ければ十分相手に理解してもらえるという事です。
覚えるならカラオケ感覚で真似して音読して覚えよう
私はカラオケが好きで、真似をして歌うのが割と得意です。このように真似が得意な方は、英語の発音もきれいになる可能性が高いと思います。当たり前かもしれませんが、モノ真似が上手ければ、ネイティブの発音もうまく真似しやすいんですよね。
先程述べましたが、最低限、アクセントとイントネーションを気を付ければ、英語圏の人にも話した英単語を理解はしてもらえます。
ですが、ネイティブに近い発音をそのまま身に着けてしまう方が確実に理解してもらえるし、真似して発音できる単語は、聞いても理解しやすくなります。
アクセントとイントネーションを気を付けるにしても、その英単語の発音を知る必要があります。でしたら、新しい英単語を覚えるたびに、ネイティブの発音を聞いて、それを真似して何回も音読して覚えるのが一番良いと思います。
通勤電車の中で音読できないにしても、頭の中でつぶやくようにするだけでも全然違うと思います。
英会話を上達させたいなら、音読して発音を覚える。これは必ずやるべき事だと思います。
まとめ
文法がめちゃめちゃでも英語は通じる。それ以前に、単語と身振りだけでも英語は通じる。英語でのコミュニケーションでは、文法よりももっと大事なコトがあるという事を本記事で説明してみました。
本文でも述べましたが、日本人は、文法が間違ってないか、適切な英単語を使っているか等々、色んな事を気にしすぎます。気にしすぎれば気にしすぎるほど、英語での発言ができなくなってしまい、英会話の上達を妨げてしまいます。
いろんな人が述べている事ではありますが、開き直って、思い切って、間違いながら、どんどん英語を話していきましょう。そうすることで上達速度が上がりますし、上達した後に、自分もこんなひどい時代があったものだと笑える時が来るはずです。
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