【徹底解説】英語を話したい初心者が、話せるようになる方法!

この記事にたどりついた英語初心者の方の多くは、英語を話したいけどその方法がわからない!どうすればいいの?という答えを求めているのかなと思います。

 

僕自身、初心者のときは、藁にもすがる思いで、色々調べまくった記憶があります。本当に色々ともがいて、時に苦しみ、時に楽しみながら英語力を上達させてきました。

 

そんな僕も今では、海外のグローバル企業に転職して、アメリカ・インド・ドイツオフィスと毎日のように英語で会議を進めるような立場となっています。

 

そんな筆者ナナセから、初心者時代にどのような事をすれば効率的に英語を話せるようになるか?なぜそれを実践すれば英語を話せるようになるかをわかりやすく解説してみたいと思います。

 

「自分の今やっている学習方法で絶対英語が話せるようになる」と納得できれば、本当に話せるようになる確率は上がります。是非、僕の方法を参考にしていただけたらと思います。

そもそも、英語学習だけで英語が話せるようにはならない現実がある

英語のスキルの中で、一般的な日本人の傾向として、「聞く」「読む」はなんとか出来ても、「話す」「書く」が出来ない人が多いと思います。これは学生時代、英語が得意だった人でも同じだと思います。

 

もっと言えば、TOEIC900点レベルの人でも同じで、英語が話せない人が普通にいます。理由は明確で、英語を話すためのトレーニングをしていないからです。

 

だから、初心者の方が、英語を話したいと思っても、ただ勉強しただけでは話せるようになりません。ただし、この記事でお伝えする「英語を話すためのトレーニング」を実践すれば、カタコトレベルですが、短期間で英語が話せるようになります。

 

この方法で、なぜ話せるようになるのかという理由まで含めて解説しますので、納得してこのトレーニングに取り組めると思います。これは、話すためのトレーニングではありますが、もちろん「書く」ことのスキルアップにもつながります。

 

その英語を話すためのトレーニングとは、「瞬間英作文」と呼ばれるものです。「瞬間英作文では話せるようにならない」という記事も実は結構みかけますが、その内容を見ていると、瞬間英作文の本当に大事なポイントを理解せずに否定している方が多いと感じています。

 

僕自身は、瞬間英作文で、自分の思った事がスラスラと表現できるようになりましたので、正しく実践すれば効果は絶対あると思います。

瞬間英作文とは?

瞬間英作文とは、文字通り、瞬間的に英語の文章を作成するトレーニングです。

 

具体的には、日本語の文章が問題として与えられ、それを、大体1秒以内に、英語の文章として答え始めないといけません。簡単に言えば、日本語を見て英作文するだけ。シンプルですよね。

 

「え、初心者がいきなりそんなことできないよ!」と思うのは当然ですよね。でも「I have a pen」レベルのとっても簡単な文章から始めて、徐々にレベルアップしていけばよいので初心者でも全然大丈夫です。

 

とはいえ、ただの英作文ではダメです。最初に日本語の文章を見て、それを英語に変換するというシンプルな作業ではありますが、以下のような手順を踏む必要があります。

(1) 日本語の文章を読んでその内容を理解する
(2) 日本語から変換する英単語を把握し、英単語をどのように並べるかの文法ルールを意識する
(3) 英単語を頭の中で並べて正しい発音を意識して発声する。自分がその文章の当事者になりきり、文章の意味・状況を頭にイメージして発声する

 

というように、日本語を単に英語の文章に変換するだけではなく、上記の手順を意識しつつ、変換(作成)した英語の文章を口に出します。しかも、1秒以内に口に出し始めないといけません。

 

これをスポーツのトレーニングのように何回も繰り返します。

 

ゴルフのスイング、野球の素振り、サッカーのシュート練習等々、様々なスポーツでは反復練習が行われます。そして、そのスポーツ特有の身体の動かし方などを、まさに身体で覚え込む事になります。

 

スポーツの場合、このようにして覚え込んだ身体の動きはほとんど意識しなくても再現できるでしょう。

 

実はこれは英語も同じです!

 

上記の手順を意識しながら何回も繰り返すことで、英単語をどう並べたら良いかという文法ルールを身体で覚え込むことになります。

 

正確には瞬間的に扱うことができる長期記憶として定着するという事だと思います。最近流行りの言葉で言えば、英語脳になるとも言えますね。英語脳と言っても、瞬間英作文で扱った文法や、似たような言い回しについてのみ、英語脳になれると言うことになります。

 

もっと正確に言うと、長期記憶に定着することで、ワーキングメモリという脳の一時記憶領域を使わなくても英語が話せるようになるからです。僕自身が前職で、脳の診断装置の開発者であった事から、脳科学の知識は結構ありますし、その知識と照らし合わせても、瞬間英作文はとても効率的なスピーキング学習と言えます。

 

いずれにせよ、人間の脳はそのように出来ているので、一度長期記憶に定着してしまえば、その文法ルールはほぼ無意識で扱えるようになる。違う言い方をすれば、日本語⇔英語変換がほぼ自動化されるという事です。

 

多くの文法ルールをこのようにして覚え込んでしまえば、言いたいことが、瞬間的に英語の文章として思い浮かぶようになることでしょう。(あ、もちろん、英単語もそれなりに知っている必要がありますよ)

 

ただし、瞬間英作文で、自分の思った事がスラスラと言えるようになることは自信を持って言えるのですが、瞬間英作文だけでスピーキング力を鍛えると、その文章がネイティブにとって不自然になりやすいかもしれません(日本文の英語への直訳が自動化されるため)。でも意味は通じるし正直、コミュニケーションをとる上ではあまり気にしなくても良いとは思います。

 

どうしてもネイティブみたいな自然な英語を話したいという方は、瞬間英作文を実践しつつ、ネイティブの英会話レッスンを受けて自然な言い回しを覚えるしかないのかなと思います。

 

いずれにせよ、自分の思った事をスラスラ表現できるようになる最短方法は、瞬間英作文だと思います。

瞬間英作文が英語スピーキングに効果的な理由

すでに、何故効果的かという概要は前章で説明してしまいましたが、より、詳細な理由をこの章でお話ししたいと思います。

 

まず、「英語を話す」という事は、一体どういう事でしょうか?簡単に「英語を話す」プロセスを分解してみますね。

(0) 言いたいことが頭にイメージとして思い浮かぶ
(1) そのイメージを表現するための英単語と英文法(*1)を思いつく
(2) 英文法(*1)に従って、英単語を頭の中で並べる
(3) 並べた英単語を声に出す
(*1)英文法と記載していますが、要するに「英単語をどのように並べるかのルール」の事です。

 

単純化してしまえば、英語を話すというのは、知っている英単語をルール通りの順番で声に出すだけです。つまり、重要な部分は英単語をルール通りの順番に並べることです。上記のプロセスで言えば、(1)と(2)にあたりますね。

 

ですが、一般的な日本人は、ルール通りに英単語を並べることが苦手です。特に瞬間的に並べることが出来ません。だからこそ、瞬間的に英単語を並べる反復トレーニングを行えば、ルールを意識せずとも意味の通じる順番に英単語を並べることができるようになります。

 

では、上記の重要なプロセスである(1), (2)に対して、「瞬間英作文」がもたらす効果を簡単に説明していきたいと思います。

 

まず(1)について。

(1) そのイメージを表現するための英単語と英文法を思いつく

まず、瞬間英作文は、英単語をスムーズに並べることが出来るようになる事。つまり、英文法のルールを意識せずとも扱えるようになること(日本語⇔英語変換の自動化)を目的としています。

 

つまり、英語の文章を即座に作り出す事が目的であって、英単語自体の勉強をする訳ではありません。よって、瞬間英作文で扱うのは簡単な英単語だけにした方が良いです。

 

さて、瞬間英作文では、言いたいこと(日本語の文章)がまず頭にあって、それを英語で表現する時に、どの文法を使えば良いかを常に意識するようにします。

 

これを何回も意識すること自体が反復トレーニングとなり、長期記憶として定着することとなります。つまり、無意識のうちに、「言いたいことによってどの英文法ルールを使えば良いか」が即座に判断できるようになります。

 

なんでそうなるかというと、人間の脳がそういう仕組みだからです。繰り返し意識したものは、脳の中で重要なものとして認識され、長期記憶として保存されるのです。そしてそれが瞬間的に引き出せるようになるのです。

 

文法というと身体が拒否反応を示す方もいるかもしれません。でも大丈夫です!とても簡単な文法を扱った文章から始めますから。

 

それこそ、

「私はペンを1本持っています」⇒「I have a pen」

というレベルからです。

 

最初は、簡単な文法要素がひとつだけ入った超簡単な文章からスタートして、徐々に徐々にレベルを上げていけば良いので、英語初心者でも全然問題ありません!

 

このようにして、瞬間英作文によって、使うべき英文法を意識せずに瞬間的に英文が作れるようになります。

 

※ただ、使うべき英単語を即座に判断できるようにするためには、どこかのタイミングで、英単語に特化した学習をした方が良いと思います。その方法に関しては別の記事で紹介させていただきます。

 

次に(2)についてです。

(2) 英文法に従って、英単語を並べる

瞬間英作文では、英文作成時、どの文法を使うかの判断をした直後に、その文法ルールに従って、英単語をどのように並べるかを常に意識するようにします。

 

簡単な文法だと、(1)の時点で簡単に英単語を並べられるかもしれません。

 

ですが、英語学習初心者だと、以下のような文章を見たときどうなるでしょうか?

日本語『それらは私がそのデパートで買った指輪です』
英語『Those are rings that(which) I bought at the department store』

この文章のポイントは、「私がそのデパートで買った指輪です」というのをどの文法で表現するかですね。おそらく、使う文法がわかっても、英単語を並べるのに少し時間がかかるかもしれません。

 

つまり(1)の段階で、「関係代名詞thatまたはwhichを使う」というのが思い浮かび、(2)の段階で、少し時間をかけながら、rings...ええと...that...I...bought.......at the department storeという風に英単語を意識しながら並べていく事になると思います。

 

ここで、注意しなければならない事があります。

 

瞬間英作文は同じ文章を何十回も日本語⇒英語に変換する作業を行います。2回目以降、文章自体を暗記してしまい、文法や英単語を並べる事を意識しなくなるのは良くありません。

 

仮に、英語の文章を暗記してしまったとしても、日本語を見たら必ず『使うべき英文法』と『どのように英単語を並べるか』を意識するようにしてください。

 

(1)でも述べましたが、とても重要なのでここでも伝えます。

 

何回も意識する事で、『これは重要なものだと脳に認識させる事(だます事)』ができます。脳が重要なものだと認識すると、『使うべき英文法』と『どのように英単語を並べるか』が長期記憶に保存されます。

 

長期記憶に保存されると、日本語を見た瞬間に、(ほぼ意識しなくても)長期記憶からこれらの情報が引き出され、対応する英語がスラスラでてくるようになるのです。先程も言いましたが、これが英語脳の正体だと思います。

 

逆に言うと、長期記憶に保存される前は、時間のかかる英作文になってしまうかもしれませんが、それは仕方ありません。徐々に速くなっていくはずです。日本語の文章を見て、瞬間的に英語の文章を組み立てられて、1秒以内に英語を話し始められれば、その文章については合格かなと思います。

 

瞬間英作文は、日本語の文章を見て、それを瞬間的に英語に変換するトレーニングです。ですが、頭で何か自分が思った日本語を英語に変換する事となんら変わりありませんので、もちろんスピーキングにもライティングにも効果があると言えます。

それ以外の効果について

瞬間英作文では、英文を作成するときに、ただ単に英単語の意味や文法を意識するだけではありません。必ず教材の音声(ネイティブスピーカー)を聞いて、その発音を真似るようにします。

 

それだけではなく、文章の内容・状況をイメージして、自分がその状況の当事者になりきって、感情移入して声を出すようにしましょう。

 

人間の脳の仕組み上、様々な感覚(耳、目、口、感情)を使うことによって、それらの感覚同士の記憶が結びつき、より記憶に残りやすく忘れにくくなります。

 

また、自分が当事者として経験した事や、強い感情などは、例えそれが実際に経験していないただのイメージであったとしても、記憶に強く残りやすくなります。

 

このように様々な感覚、感情も利用する事で記憶の定着を早め、それが、あなたの英会話スキルの上達をも早めます。

効果はどれくらいであらわれるか?

瞬間英作文中級

先ほどもお話しましたが、まず最初は『I have a pen』程度のレベルから始めます。これも1文として1カウントした場合、どれくらいで効果が表れるでしょうか?

 

個人的な話ですが、何百文でどれくらいの効果があったかという記憶まではないのですが、1000文単位でやりこまないと目に見える効果は出てこないだろうと思います。

 

1000文といっても、上記のような簡単なものがかなり混じっているので、そんなに大変じゃなかったというのが私の実感です。それよりも、カタコトでも話せるようになってきたのが嬉しくて、どんどん前に進んでいけたと感じています。

 

少なくとも、中学3年までの英文法に関しての「瞬間英作文」が終了した頃。大体2000文くらいになると思いますが、その頃には、確実にカタコトでも英語が話せるようになっているはずです!!

 

なお、瞬間英作文に関して「どのような教材を使って」「具体的にどう進めていくべきか」については、以下の記事で説明していますので、そちらも合わせて参考にしていただけますと幸いです。

ある程度効果が現れ始めたらオンライン英会話を始めてみよう!

瞬間英作文を続けていると、本当に少しずつではありますが、カタコトで英語が話せるようになってきます。そしたら、実際に英語で誰かと話をしたくなってくるはずです。

 

そうなったら、週1回程度からオンライン英会話を始めて見ることをおすすめします。英会話力をつけたかったからアウトプットも必要ですからね。

 

週1回程度でよければ、月額1000円未満から始められるオンライン英会話もありますのでお試ししてみてください。なお、オンライン英会話によって、特徴が異なります。

 

僕から一点言えることはといいますと、初心者レベルですと、毎日レッスンを受講する必要はありませんので、週に1〜2回程度で安く受講できるところを選ぶのが良いのかなと思います。

また、日本人講師ですと、わからないところを丁寧に日本語で教えてもらえますし、勉強方法自体のアドバイスももらえたりします。安く日本人講師のレッスンを受講したい場合は「エイゴックス」がオススメです。

まとめ

このように瞬間英作文は、やることはとてもシンプルです。

 

もう一度その手順を以下に示します。

(1) 日本語の文章を読んでその内容を理解する
(2) 日本語から変換する英単語を把握し、英単語をどのように並べるかの文法ルールを意識する
(3) 英単語を頭の中で並べて正しい発音を意識して発声する。自分がその文章の当事者になりきり、文章の意味・状況を頭にイメージして発声する

このような簡単な手順ですが、これだけで、英語が話せるようになります!

特に重要なのは、英単語をどのように並べるかの文法ルールを意識すること。これを意識するかしないかで効果が全く変わりますので注意が必要です。

 

典型的な日本人が、英語が読めたり聞いたりできるのに「話せない」!というのは、このようなトレーニングをしてこなかったからです。

 

もしくは、このようなトレーニングをしたにもかかわらずダメだったとしたら、それは文章が難しすぎたのかもしれません。ある程度英語力がある方でも、最初は、中学1年生レベルの文章から開始すべきでしょう!

 

是非、瞬間英作文を実践して、スピーキング能力を効率よく上達させましょう!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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