ワーキングメモリは鍛えられないのか?脳トレで効果を検証してみた!

当サイトでは、思考能力を高めたり、頭の回転を速くするためのひとつの方法としてワーキングメモリを鍛える脳トレを紹介しています。

ワーキングメモリとは何かについて知りたい方は以下の記事をどうぞ

ワーキングメモリに関しては、毎年いろんな論文が発表されております。
そして、ワーキングメモリを鍛える脳トレ効果について言及した論文も少なくありません。

では、それらの論文を見てみると、脳トレはワーキングメモリの改善に効果があると言えるのでしょうか?
できるだけ難しい言葉を使わずにわかりやすく説明したいと思います。

ワーキングメモリは脳トレで改善できるのか?

実は、脳トレがワーキングメモリ改善に本当に効果があるのか?という点に関しては論争があります。
ワーキングメモリを鍛える脳トレにより『知能が上がる』という実験結果を公表した論文もあれば、その実験結果を否定した論文もあります。

今現時点でも、脳トレ効果は十分あるという肯定派、ないという否定派、どちらの側でも様々な研究が行われており、実際のところ、『結局どうなの?』という疑問に対しては、何か新たな画期的な研究結果がでるのを待つしかないのかなと思っています。

ただ、否定派の中でも、脳トレの効果を限定的に認めている論文も多いです。

どういう事かというと、ワーキングメモリの脳トレにより向上するのは、『その脳トレで良い結果を出すための能力や、その脳トレに近い能力のみ』であり、『知能の向上』までは認められないという言い方ですね。

どういう事か、もう少し詳しく見ていきましょう。

脳トレ効果について

脳トレによる効果の度合いは、大まかに言うと2つに分けることができます。

脳トレ効果1『近い転移』
脳トレの内容に直接的に関係する能力が向上する(=『近い転移』と言います)。
例えば、簡単な計算の脳トレを続けて、暗算能力が上がる。テトリス(これもある意味脳トレの一種)を続けていると、図形を回転させた後の認識力が上がる等。
脳トレ効果2『遠い転移』
脳トレ内容とは直接的には関係ないが、間接的に影響を及ぼして能力が向上する(=『遠い転移』といいます)
例えば、脳トレで知能・学力が向上する。スピーチが上達する等。
(例としてあげているだけです。実際に学力やスピーチが上達すると科学的に証明された脳トレが存在するかはわかりません。あれば教えてほしいです)

肯定派の研究者は、『遠い転移』まで効果があると主張する方が多く、否定派は『近い転移』は効果があるが『遠い転移』は効果なしと言っている感じが多いです。『近い転移』も時間の経過により結局効果がなくなるという否定派もいます。

このような状態ですので、現時点では、ワーキングメモリの脳トレで直接的に使う能力、例えば、一時的な記憶能力等を向上させる事はあるが、『脳トレが直接的に頭の回転を速くする』という科学的証明がなされていない状況です。

ただ、脳は複雑で、新たな発見が毎年のように出てきます。ちょっと前までの常識が覆されるのもよくある事ですので、何か新たな研究結果を待ちたいと思います。

しかしながら、『じゃあ脳トレなんてする必要ないよね?』という方でも、もう少し読み進めていただきたいです。

元々頭が良い人・頭の回転が速い人じゃなければ、『頭を良くする・頭の回転を速くする』ことは脳トレで可能かもしれないです。

人によっては脳トレは効果があるかもしれない!


脳は筋肉と同じように、使わないと衰えてしまうのです。定年退職して日々考えることが少なくなると、同じ年齢で仕事している人に比べると、脳機能は徐々に衰えてしまう事が知られています。

という事は、脳トレすることで、少なくともその脳トレで使った脳の部位の機能を維持をすることはできるでしょうし、機能を高める事も脳の部位によっては可能と思います。

現に記憶を司る脳の部位である海馬は、トレーニングで大きくなる事が知られています。

問題は、ワーキングメモリにあたる脳の部位(前頭前野)を使う事で、本当にあなたの『頭の回転を速くする』『頭を良くする』という事に影響を与える事ができるかという事になります。

ここからは、私の推論もまじえた話になるので、ご参考として聞いていただきたい話になります。

結論から言うと、もしあなたが自分の事を『頭の回転が良くないと認識している』のであれば脳トレで『頭の回転を良くすることができる』です。

具体的には、以下のようなワーキングメモリを鍛える脳トレであれば『頭の回転を良くする』効果があると思っています。

どんな脳トレかと言うと、『数字を記憶して暗算する脳トレ』『数字や文字を逆順で回答する脳トレ』『デュアルNバック課題』『0秒思考』という脳トレ等です。

例えばこんな脳トレです。実際に挑戦してみると、ワーキングメモリが使われている感覚がわかると思います。

数字を記憶して暗算する脳トレ

数字や文字を逆順で回答する脳トレ

デュアルNバック課題

0秒思考トレーニング

何かひとつをお題を決めて、それに対して4~6個の回答を1分以内に紙に書くというトレーニングです。とても簡単なトレーニングですが、制限時間が厳しいので、素早く考える事が求められます。

素早く考える事を続けると、トレーニングしている時以外でも普通に考える速度が速くなっていきます。つまり頭の回転が速くなっていく思考トレーニングです。

下記リンク先の記事で詳細を説明しています。上記で紹介した脳トレと合わせて実践する事でより効果が高くなると思いますよ!

なぜ人によっては脳トレが効果があると言えるのか?


私自身の経験になりますが、少なくとも毎日20分、1か月以上、上記の脳トレを続けた時の話になりますが、複数の物事を同時に考えやすくなったという事です。

どういう事かというと、ワーキングメモリの容量が大きくなったからなのか、ワーキングメモリの使い方が最適化されたのか、同時に複数の事を考えても、以前よりも情報を忘れにくくなったのです。

以前は、複数の事を同時に考えを進めていくと、ちょっと前に考えた事を忘れがちでした。

この影響は大きくて、プレゼンで質問を受けた時にスムーズに返答ができるようになる等の良い影響が出てきたと感じました。

つまり、上記『遠い移転』と言えるような結果を私は得ることができました。どれくらい改善されたかというのは数字で表せないですが、ちょっとした変化だったと思います。

なんでそんなちょっとした変化にも気づけたかというと、自分のコンプレックスとして日々意識していたからだと思います。

そもそも、私が脳トレを始めたきっかけが、人前で話をしていて質問を受けたときに、スムーズな回答ができるようになりたかったからでした。

以前は、質問の回答を考えるときに、複数の事柄を同時に考えなければならない事が多く、それを瞬間的に処理できなくて、しどろもどろになってばかりでした。どれくらい冷や汗や、恥をかいた事か。苦い思い出です。

話をもとに戻すと、このちょっとした良い変化で、自分に少し自信が持てるようになりました。自信を持つようになると、心理的にいろんな事にチャレンジしやすくなり、失敗してもクヨクヨしにくくなりました。

結果として、生活全体が良い方向に向かっていきました。ある意味、脳トレで生活の質まで改善されました。


これは、私だから、そうなったんでしょ。という意見はもちろんあると思います。
確かにそれはそうかもしれませんが、過去の私と同じような境遇の方には同様の効果が表れる可能性は高いと思っています。

過去の私と同じような境遇の方というのは、
・自分は『頭の回転が良くないと認識』していて、それがコンプレックスの方
となります。

どういう事かというと、『元々頭の回転が速いと認識している人』がワーキングメモリの脳トレを継続して実践した結果『頭の回転が速くなる』という感覚が得られなかった。こういう感想を述べている人を何名か見かけました。

一方で、私も含めて『元々頭の回転が良くないと認識している人』が同じような脳トレを継続して実践した結果、『頭の回転が速くなった』という感想を述べている人を何名か知っています。

これらから推論すると、
ワーキングメモリの脳トレにより、ワーキングメモリの一時記憶を使った思考の最適化がなされる
のではないかという事です。

逆に言うと、元々頭の回転が速い人は、すでに一時記憶を使った物の考え方が洗練されていて、それ以上向上させる余地があまり残っていなかったのでは?という事です。

人にはそれぞれ思考のクセのようなものがあります。

何が言いたいかというと、
『頭の回転が良くないと認識している人』は変なクセがついて遠回りして物事を考えている脳トレにより物事を効率的に考えるよう矯正される 
それが思考する速度を上げる。つまり頭の回転が速くなるというような感じですね。

この推論を後押しする研究結果としては、否定派の中では、ワーキングメモリの容量(一時的に記憶できる情報量)は増えないという意見が実は多いのです。

ワーキングメモリの容量が増えないのであれば、一時記憶の使い方が上手くなることで、脳トレ効果を感じられるという事ですね。

つまり、

・ワーキングメモリの使い方が上手な人(≒元々頭の回転が速い人)は脳トレ効果あまりなし。
・ワーキングメモリの使い方が下手な人(≒頭の回転が速くない人)は脳トレ効果あり。

という事になる。というのが私の考えです。

しかし、私としては脳トレでワーキングメモリの容量が増えると思っています。(※思う力は時として科学的にありえないことも可能にしたりします)

まとめ

ワーキングメモリを鍛える脳トレにより『知能を向上させる(≒頭の回転を速くする)』という科学的な証明はなされていないが、ワーキングメモリ機能(の一部)を直接的に向上させることはできる。という説明をさせていただきました。

さらに、脳トレで『知能は向上しない(≒頭の回転は速くならない)』という科学的な実験結果と、私自身(と知人数人)が脳トレを継続して実践した結果(頭の回転が速くなった)に違いが出ている事も説明させていただきました。

何故違いが出てくるのかに関しては、実際に論文で提示されている実験と、私が実践した脳トレ内容が違うからという点。
それと、論文では大勢(おそらく数十名以上)を対象にしているのと、私の結果はせいぜい私と知人数名程度という少ない人数の結果を参考にして話をしている点。
が考えられます。

そして、過去の私と同じような境遇の方。つまり、
・自分は『頭の回転が良くないと認識』していて、それがコンプレックスの方
は、私がおススメした脳トレを続ける事で、『頭の回転が良くなる』可能性が高いと説明させていただきました。

コンプレックスがなくても効果はあるとは思うのですが、自分の抱えたコンプレックスをなんとかしたいという強い思いを持っていれば、さらに成功率は高まるという思いから、『コンプレックス』という言葉も入れています。

ワーキングメモリを鍛える脳トレを継続的に実践して、頭の回転速度を改善してみてはいかがでしょうか?
お読みいただきありがとうございました。

【参考文献】
脳のワーキングメモリを鍛える! 情報を選ぶ・つなぐ・活用する
一生使える脳 専門医が教える40代からの新健康常識 (PHP新書)
ゼロ秒思考
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