脳科学は胡散臭い?ある意味そうだが、使える論文は利用しよう!

僕は今ではとある大手の外資系企業でプログラマーをしていますが、前職ではMRIの開発に携わっていました。

MRIは身体の内部を可視化する装置ですが、特に私が研究開発として取り組んでいたのは、MRIで得られたデータを用いて脳の病気を自動的に発見するシステムでした。

多くの脳専門のドクターと話したり大量の論文を読んでおり、一般の方よりは脳についての知識はあると思います。

一応このブログは英語に関するブログなので言っておきますと、僕は脳科学的に効率的な英語の勉強方法を始めて、TOEIC200点⇒900点。英会話力ゼロ⇒海外のグローバル企業で毎日英会話でやりとりするまでになりました。

そんな筆者ナナセが、脳科学の胡散臭さについて、脳科学の利用方法について少し話してみようと思います。

脳科学というと、胡散臭いと感じる人もいるかもしれません

それは何故かというと、以下のような状況があったからでしょうか?

・科学的に効果がきちんと証明された訳ではないのに流行った脳トレブーム
・ビジネス的に売れるからか「〇〇脳」等と安易に「脳」を使った書籍が増えた
・バラエティでも気軽に「〇〇なのは脳が△△だから」という話題も多く、かつ、誇張されて表現される事も多い

大体共通しているのが、きちんとした科学的根拠がないのに「脳科学的に〇〇」と決めつける事があった。ビジネスと結び付けられ、単にお金儲けの道具として使われているだけでは?と思われやすかった。

という感じで、効果に疑問を持った人から、「胡散臭い」「エセ科学」と言われているのだろうと思います。僕もそう呼ばれてもある意味仕方ない状況だったのではとも思います。

ただ、多くの人が目にしているのは、まさにビジネスとしての脳科学に関してです。そもそもお金が絡まなければ、メディアに出てくることはあまりないです。

脳科学全般としては、「メディアには出てないけど、まじめに研究を重ねている分野」がたくさんありますので「脳科学=胡散臭い」では決してないと思います。

では、メディアに登場するような「ビジネスのにおいがする」脳科学は全てあやしいのかと言われれば、そうでもないです。

例えば、「記憶」に関して有名なものとして「エビングハウスの忘却曲線」というものがありますが、これは「資格取得や塾業界」では普通に使われる脳科学(心理学)のひとつです。これを基に、繰り返して復習する重要性とそのタイミングを決定されている事が多いです。(否定派もいる事もわかってはいますが、僕自信はこの忘却曲線を基に考えるので特に問題ないと考えています。)

あやしそうなものもあれば、そうでないものもある。世の中は、なんでもそうだと思うので、自分自身で調べる事が大事だと思います。

脳科学の論文は利用できる

このブログは英語学習がメインなので、「記憶」という脳科学の一分野についてフォーカスをあてると、「記憶」に関する脳科学的な論文は世界中にかなりあります。その多くは

これをやったら「何百人中の何十%がこういう結果だった」。だから、これをやれば記憶力が良くなる可能性が高い

みたいな感じです。

これらの論文の多くはビジネス目的で書かれた訳ではないです。誇張なしで、実験で良いデータを得られた内容であれば、同じことを挑戦してみる価値はあると思います。

だからこそ、僕は自分の英語学習にこのような論文の内容を組み込んでやっていました。どういったものかというと、「これをやれば、効率的に記憶しやすくなる可能性が高い」かつ「簡単に実践しやすいもの」見つけて実践していました。

また、僕は、頭の回転が遅いのがコンプレックスだったので、いろんな論文に書かれていた内容や、一般的に知れ渡っていた「頭の回転を速くする方法」等も色々試しつつ、英語学習をしていました。

これら、英語学習に組み込んでいたもの、頭の回転を速くするためにやっていた事の詳細は、このブログで紹介していますので、気になる方はその記事をご参照ください。

プラシーボ効果について

正直、脳科学とか言いつつ、みなさんの経験上、肌感覚でなんとなく分かっているような事を、実験して結果を見える形で発表したものに過ぎないものもあります。でも、その肌感覚でわかっていたものにお墨付きを与える事によって、より効果が上がる事もあります。まあ、それは、プラシーボ効果(思い込みでその通りになる)だと思うんですけどね。

科学ではプラシーボ効果を排除して考える必要がありますが、脳トレにせよなんにせよ、プラシーボ効果で、良い結果が得られるんなら、僕はそれはそれで良いと思います。

実は、僕自身、脳トレ的な事を継続したことで、脳の使い方が洗練されたのか、頭の回転が良くなったと実感しています。それがプラシーボ効果なのか、脳科学的に良い効果を得られたのかは、正直わかりません。

でも、まわりで同じことをやって同様の結果を得られた人もいるので、やはりそこに何かしらの因果関係はあるわけです。

僕のやっていたことは、1日あたり10分~20分程度のものです。やったからといって健康を害するものでもないし、仮に効果がでないとしても、失ったのはちょっとした時間だけ。「記憶」の効果を上げたい、「頭の回転を速くしたい」と思っている人にとっては、やらないよりはやった方が良いモノだと思っています。

その脳トレ的な事というのは下の記事で書いてある内容です。

まとめ

脳科学といわれるのを目にするのが普通になってきましたが、それは、

・ビジネスに絡んでいて、お金儲けのために使われている側面がある
・バラエティや普通の書籍でも「〇〇脳」なるものが気軽に使われるようになった
・しかも、その内容が誇張されたりしていて、信頼性が損なわれる事も多い

こんな状況から、「脳科学=胡散臭い」という印象を一部の人に与えているのは仕方ないかもしれないと説明しました。

だけど、脳科学全体としては決してそんなことはないです。あなたにぴったりの、脳科学を用いた論文で、あなたの生活・仕事・性格を変えるができるかもしれませんよ。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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