TOEICの受験料は2022年現在7810円(税込)。自分の英語力を測定するために受験するには料金が高いと感じる方も多いのではないでしょうか?
だったら、TOEICよりも安い試験を受験してみてはいかがでしょうか?
TOEIC同様の英語力を判定する試験で、受験料がTOEICよりも安いものとして、
・e-Test
という試験があります。
これらは、今すぐにでもオンライン受験が可能です。そして、テスト直後すぐに、あなたがTOEICで何点相当のスコアかを算出してくれます。
本記事では、TOEIC、CASEC、e-Testのそれぞれの特徴を説明し、どのような人が、どのテストを受けた方が良いかを紹介させていただきます。
※なお、本記事でTOEICと記載していますが、正確には TOEIC Listening & Reading Testの事であり、Speakingのテストではありません。念のため。
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CASECとe-Testの受験料は?
CASEC、e-TESTともに、TOEICよりも安く、あなたの英語力を測定する事ができるオンライン試験です。
受験料はそれぞれ、
e-TEST: 2200円(税込)※クレジットカード決済の場合
2750円(税込)※コンビニでお支払いの場合
CASECは、TOEICに比べて約半額で、テスト1回分の料金となります。
e-Testにいたっては、TOEICの約3.5分の1の料金!さらに、この料金で一ヶ月間テスト受け放題です。格安ですね。
それでは、それぞれのテストの特徴についてみていきましょう。TOEIC、CASEC、e-Testのそれぞれのテストの違いを知ることで、自分がどのテストを受けるのが良いかの判断材料になると思います。
まずは、TOEICテストの特徴について
リスニング100問(約45分)。リーディング100問(75分)の問題を約2時間かけて解きます。リスニング495点、リーディング495点、合計990点満点のうち、何点取れたかであなたの英語力を判定するというものです。
全国約80の都市で実施されており、決められた会場での受験となります。なお、TOEICは”「公開テスト」と「IPテスト」という二つの受験方法がありますが、IPテストだと、オンラインでも受験可能です。ただし、IPテストは企業や学校での団体受験であり、個人で受験する場合は、公開テストに参加するしかありません。
一年間の受験者数は約200万人で、日本国内では、ビジネスでの英語力判定テストとして一番利用されているものでしょう。実際、日本の会社は、入社希望者のTOEIC高得点者を優遇する傾向がありますし、昇進するための条件として、例えば「TOEIC600点必要」等と基準を設けている会社も多いです。
日本国内では、自分の英語力を、TOEICの得点で伝えるという事が日常的に見受けられますので、英語業界では、とても影響力の強いテストといえるでしょう。
TOEICはマークシート形式で、全受験者が同じ問題を解きます。もちろん問題の難易度は低いものから高いものまでバラバラですが、全ての問題が一律で同じ得点ではないです。配点の基準は非公開なのですが、同じレベルの受験者が受けたら、同じくらいの点数が出るような仕組みになっています。
TOEICの問題自体はさほど難しくはありませんが、時間が厳しく、問題を解くスピードが求められます。特にリーディングでは、試験時間75分を、自分で時間調整する必要があります。TOEIC700点未満くらいの受験者では、そもそも全ての問題を解くことはまずできないでしょう。
試験結果は、試験日から17日後にインターネットでスコアの確認ができ、30日以内に、スコアの公式認定証が郵送されてきます。この認定証を、入社したい企業や、大学に提出することで、優遇を受けられる事があります。
CASECの特徴
リスニング32問。リーディング28問を約40~50分で回答します。リスニング・リーディング、それぞれ500点満点で計1000点となりますが、この得点がTOEICではどのくらいの得点に相当するかも分かります。
ちなみに私がTOEIC600点の時に受けたCASECでは、TOEIC635点相当と判定され、TOEIC800点の時は、810点相当と判定されましたので、TOEICスコアとの相関度は高いと言えるでしょう。
オンラインで24時間受験可能です。Windows PCかMac PCでの受験となります。スマホ・タブレットでの受験は基本できないとのことです。
※iPhoneではできるという話もあります。CASECの公式ページから環境チェックのページをご参照ください。私のiPhone12では動作環境を満たしていると表示されました。
一年間の受験者数は20万人程度。TOEIC程ではないですが、企業によっては、入社時・昇進の際に、利用される例もそこそこあるようです。
CASECの回答方法は、ほとんどが4択の選択問題ですが、リスニングでは、書き取り問題もあり、その点がTOEICとは異なります。また、問題の出題方法が特徴的です。
問題の回答の際、正解すれば次の問題は難しくなり、逆に不正解だったら次の問題は易しくなる。というように、受験者によって、出題される問題が調整されていきます。これにより、より正確な英語力判定を可能としています。各問題毎に制限時間がありますが、TOEICほど時間に厳しいという感覚はないかと思います。
試験結果は、試験終了後にすぐに確認可能となります。
e-Testの特徴
実際のTOEICと同じ問題形式が採用されており、リスニング30問・リーディング20問を約30分で回答します。短時間でできるTOEICの模擬試験とも言えると思います。
CASECと同様、得点はTOEIC換算でどれくらいになるかが分かります。私がTOEIC730点の時に試したら、e-Testの結果は、TOEIC700~780点相当でしたので、そこそこ正確に判定していると思います。
オンラインで24時間受験可能です。PC、スマホ、タブレットどれでも受験可能なようです。まずは、公式ページのトライアルで動作確認をして、問題ないことを確認した方がよいでしょう。
受験者数等は公表されていないようですが、一部企業や学校で、スキル査定や学習用に利用されているようです。
e-Testは、Level1(TOEIC600点まで)、Level 2(TOEIC730点まで)、Level 3(TOEIC990点まで)を自分で選択して受験する事になります。各レベル1000問の問題が用意されており、それがランダムに出題されるとのことです。
出題内容は、完全に同じという訳ではないですが、大体TOEICと同じような問題形式となります。ただし、CASECと同様に、一問毎に制限時間があります。なので、残り時間を気にしながら時間配分を考える必要はありません。ひたすら一問一問集中して解くことになりますが、逆を言えば、時間配分を考えるTOEIC的なテクニックは学べないかと思います。
とはいえ、特にリーディングの問題で、時間が厳しくなるのは本物のTOEICと似ていて、問題を解くスピードが求められると感じます。
e-Testは、1カ月間好きなだけ受験可能なので、TOEIC換算で自分のレベルを把握するだけではなく、模試を受ける感覚で、本物のTOEICに慣れるためのツールとしても利用価値は高いと思います。また、英単語、熟語のテストも用意されているので、2,000円ちょっとでこれだけできるのでコスパは高いかと思います。
CASECとe-Test、どちらを選ぶべきか?
二つのテストは、TOEICよりも優れた点として、以下の共通点がありますね。
・受験後すぐに結果を確認できる
・TOEICよりもだいぶ安く受験できる
それでは、CASEC, e-Test、それぞれどんな方が受験に向いているかをまとめてみます。
e-Testでも問題ないのはこんな方
・自分の英語力を履歴書等でアピールするつもりは今のところない
・会社、学校でTOEICを受験させられるため、模試感覚でTOEICに慣れたい
ポイントは、e-Testでのスコアを企業や大学等にアピールするのは、知名度がそれほど高くなく難しいかもしれないという事。ただし、安くて一カ月受験し放題なので、今すぐ誰かにTOEICスコアをアピールしたい訳ではないけど、純粋に自分の英語力を知りたいと考えている方、TOEICの本番慣れをしたいという方には良いテストかと思います。
CASECにした方が良いのはこんな方
・履歴書にCASECスコアを書いて英語力をアピールしたい
・TOEICの代わりの英語判定テストとして利用したい
ポイントは、英語力判定の正確性と、履歴書でもアピールできるという点になります。公式ページでは、履歴書添付用のスコアレポートを印刷できます。TOEIC換算の得点をアピールできれば良いと思うので、ある意味、TOEICの代わりとして安く済ますというのもありかもしれませんね。
まとめ
TOEICスコアで、英語の実力が把握されることが多い現在。今の世の中、自分の英語力をアピールするためには、TOEICスコアが必須となっています。特にビジネスの世界では。しかしながら高いTOEICの受験料。自分のTOEIC換算スコアがどれくらいか、安い値段で把握してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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