音読というと、小学校の時の国語の授業を思い出す方もいるでしょうが、最近では英語学習のひとつの方法として一般的になってきた感じもします。
小学生の時の国語の音読は、文法なんか意識せず、発音なんかも気にしないで読んでいた事でしょう。それと同じような感覚で、英語の音読を行っても効果がありませんので注意が必要です。
僕自身、音読のおかげで、TOEIC200点から900点まで上げあげる事ができました。また、実際に、アメリカ人、インド人と毎日英語で仕事を進められるようになりました。その経験から、英語の音読を始めるにあたっての注意点と、必要なことについてまとめてみました。
なお、具体的な音読の仕方、進め方について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
目次(タップでジャンプ)
英語の音読を行う際の心構えについて
小学校時代の国語の音読と、英語の音読の違いはなんでしょうか?
当たり前ですが、母国語と外国語という違いがありますよね。母国語は、すでにある程度スムーズに会話が出来る状態になってからの音読です。母国語であるがために、わからない単語はあるかもしれませんが、文法も発音もさほど意識しないでしょう。
それに対して、外国語である英語の音読は、英語初心者にとっては、結構大変な作業になるのではと思います。英単語も、その発音も、文法もわからない。そもそもその文章の意味もわからない状態で、一体どうやって音読すればいいのか?
まず最初に言えることは、英語初心者でもなんとか分かる、とても易しい文章を音読することです。難しい英単語や文法を全然使っていない、非常に簡単な文章を、最初の音読教材として選ぶ必要があります。
易しい文章であれば、分からない英単語や、分からない文法知識の数はもちろん少ないでしょう。そこは調べて、意味をつかめるようにする必要があります。どうやって意味をつかむか、どうやって音読を進めるかの具体例は、下の記事で説明していますので、気になりましたらご参照下さい。
また、音読教材は、必ずネイティブスピーカーの音声がついているものを選ばなくてはいけません。正しい発音を覚えるためです。もちろん、慣れない英語なので、最初はたとえ簡単な文章でもすらすらとは読めないでしょう。でも、それで良いのです。最初は英語に慣れ親しむ程度でも良いかもしれません。
音読というのは、英語の文章を声に出して読むわけですが、ある意味、それは、役者さんがセリフを言っているようなもの。その文章の状況をイメージして、文章に出てくる人になりきって、感情移入しながら音読した方が絶対良いです。
何故なら、その文章の物語に入り込み、感情を伴って音読することで、印象が強く残り、文章も覚えやすく、かつ、忘れにくくなります。人間の脳の仕組みを利用するのです!
きっと現実世界で同じような状況に出くわしたときに、ポンっと音読した文章が出てくることもあるでしょう。私自身もそんな経験を何回もしています。
結局、何が言いたいかと言いますと、小学校の頃経験した音読のように、ただ、文字を追って声を出すだけではいけませんよ。ということです。
英語学習としての音読で、素晴らしい効果を得るためには、
・何故そのような意味になるかの文法的な意味合いも意識して声に出しましょう。
・発音も教材の音声を極力真似しましょう。
そうすることで、徐々に、英語のエッセンスが身体(脳)に吸収されていくことでしょう!!これを続けるだけで、いわゆる『英語脳』が作られていくのです!
正しい方法で継続できれば必ず英語力が向上します。絶対です。
英語の音読に必要なものは?
まず、音読トレーニングで一番必要なものはなんだと思いますか?
音読を続けるために、絶対必要なもの。答えは...。
やる気が必要!
やる気は本当に重要なポイントですので、なんとかやる気を維持し続けましょう!
さて、次に必要なものは...。
音読できる環境が必要!
これって、意外に盲点だと思うんですよね。僕なんかは、音読始めた頃には、マンションの部屋も狭くて少なくて。しかも、音読できる時間は夜中しなかなくて。さらに、当時は生まれたばかりの赤ちゃんが寝ていたから、一体いつ音読できるんだ!なんて期間もありました。
隣の部屋で小声で音読しようかとも思いましたが、普通に声を出したかったので、一時期、車の中が私の音読ルームだった事があります。ちなみにどうでも良いですが、カラオケの練習も良く車の中でしてました(笑)。密閉空間で意外と良いんですよね。
もちろん、普通に音読できる時間と場所があれば全然問題ないですが、音読って結構うるさいし、周りに聞こえると恥ずかしかったりするんですよね(笑)。昔の私のように、音読できる時間と場所がない方は、まずは音読環境をどうするか考えてみましょう。
それでは、その次にやっとでこれが必要になります。
音読教材が必要!
最初の音読教材は、非常に易しいものを選ぶ必要があります。最近はいろんな音読教材が市販されております。とはいえ、入門レベルの本当に易しい音読教材って、実は結構少なかったりします。そんな英語力ゼロからでも始められそうな入門レベルの音読教材をいくつかご紹介いたします。
最初に選ぶべき音読教材
すでに述べていますが、最初に選ぶべき音読教材は、中学一年レベルの簡単な文章で、ネイティブスピーカーの音声付きのモノを選ぶようにします。
この記事では、英語力ゼロレベルからの音読教材として、以下の3教材をおすすめいたします。
英会話・ぜったい・音読 【続・入門編】
この音読教材は、僕が実際に音読を始めたときに使用した教材です。主に中学校1,2年の教科書をもとに作成されたものですので、さほど難しい文章ないと思いますし、使っている英単語も簡単なものです。英語力ゼロから始める教材としてはこれくらいがちょうど良いと思います。
【続・入門編】とありますように、ただの【入門編】もあります。難易度も変わらず【入門編】を改良して作られたものが、この【続・入門編】となります。よって、この本から開始して全然問題ありません。この教材を終えたら、このシリーズのひとつ上のレベルの【続・標準編】に進むのが王道かと思います。
個人的おすすめ度:★★★★★
アマゾンや楽天のレビューもチェックしてみてくださいね。
みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
音読パッケージと呼ばれる学習法を開発した方の教材で、音読パッケージのやり方を詳しく説明してあります。その説明通りに全部実行できれば、本当にものすごい効果があるでしょう!が、その分、ものすごく時間がかかりそうです(>_<)。
そういうわけで、この教材が提唱する音読パッケージを全て必ず実践する必要はありません。私が紹介する音読の方法だけを実践するのでも全然問題ないです。要は挫折せず続けることが一番重要ですので。
この教材で良いと思うのは、リピーティング用音声がある事です。リピーティングとは、ある程度まとまった文章を、オウム返しのように繰り返すトレーニングです。音声が途中で数秒間停止して、その間に今聞いた音声をそのまま音読する時間があるのです。僕も別記事で音読の仕方についてまとめていますが、リピーティングについては触れていません。その方法に興味がある方のためにこの教材を載せておきます。
個人的おすすめ度:★★★
Sunshine 1
これは、中学校1年の英語の教科書そのものです。紹介する3つの中で一番易しい文章です。
英語力ゼロといっても、義務教育で習った英語の知識は、頭の片隅になにかしら残っているもの。なので、最初に紹介した教材「英会話・ぜったい・音読 」から始めて全然問題ないと思っています。ですが、義務教育から時間が経ちすぎた方、そもそも勉強を全然していなくて、英語の知識が全くない方もいるかもしれません。
そんな方には、中学一年の英語の教科書そのものを音読教材として使うのが良いと思います。
個人的おすすめ度:★★★
ただ、面倒なのですが、中学生の教科書は、普通に市販されているわけではありません。お近くの「教科書販売店」から購入する必要があります。また、購入した教科書には音声がついておりません。音声は市販されておりますので、アマゾンや楽天から普通に購入可能です。また、教科書と音声CDの内容が同じものか(何年度版なのか?)など購入前にしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
本記事では、これから英語の音読を始める方に対しての心構え・注意点と、最初に使うべき音読教材について説明させていただきました。
つまり、英語の音読の準備をどうすればよいかの記事でした。そして、具体的に音読をどのように進めていけば良いかも別の記事でまとめていますので、そちらも読んでいただけたら嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【関連記事】
⇒英語の音読で意識することは?音読が最も効果的な理由とは!
⇒Speakingに一番効果的な勉強法が瞬間英作文だと断言する理由!
⇒TOEIC600点の難易度は?とるにはどうすれば良いか?シンプルな方法を解説!