学習を継続するために

英語力ゼロから英会話中級レベルまでの道のり

2017/03/14


本記事では、英語が話せない典型的な日本人が、英会話がそこそこ出来る中級レベルに到るまでの道のりを説明しようと思います。

いきなりですが、ひとむかし前に比べて、今はかなり便利な世の中になりましたね。例えば、今はスマホの地図アプリを使えば、現在地もわかりますし、目的地までのルートも分かります。あまり苦労せず目的地までたどり着けるでしょう

しかし、この便利な道具が使えないとなるとどうでしょうか?

・この道で合っているのだろうか?
・目的地まであとどれくらいなのだろうか?
・本当にたどり着けるのだろうか?

と不安は尽きません。

こんな状態だと、きっと目的地までの道のりは厳しいものになるでしょう。少し言いすぎかもしれませんが、初めての道で地図を持っていなかったら大変ですよね。仮にこの状態で目的地にたどり着いたとしても、かなり遠回りをして、必要以上に時間を費やしてしまうことも多いでしょう。

英語学習も似たようなものです。
今現在の自分の英語力が分からず、目標も設定せずにやみくもに学習をしたとしたら、

・この学習方法で本当に英語力が向上するのだろうか?
・あとどれくらい学習すれば英語を話せるようになるのだろうか?
・本当に英語を話せるようになるのだろうか?

というような不安が出てきやすく、英語学習の挫折につながりやすいです。

逆に言えば、スマホの地図アプリのように、現在地と目的地までのルートが分かれば不安もだいぶ軽減されるでしょう。

これを英語学習に当てはめれば、現在の英語力を知り、ゴール(なりたい英語力)を定め、そこまでの道のりが分かれば、同様に不安が軽減されると思います。

そして、必要最低限の時間で英語が話せるようになることでしょう。

ゴールがはるか遠いところにあったとしても、途中途中でチェックポイントを設定して、まずはそのチェックポイントに向かえば良いわけです。はるか彼方のゴールへの行き方に比べて、すぐ近くのチェックポイントへの到達方法を明確にすることはそんなに難しくないですしね。

では、その英語学習における道のりを以下に示してみたいと思います。

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英会話力を簡単にレベル分けしてみると

まず「英語を話せる」と一言で言ってもいろんなレベルがありますよね。
例えば、大雑把に以下のようにレベル分けしてみます。

(A) 英単語もほとんど覚えておらず、言いたいことが全く伝えられない。
(B) 文章は作れないが、知っている単語で意思表示できるのみ。
(C) 文法の間違いは多いが、知っている単語をつなぎ合わせて簡単な事なら意思を伝えられる。
(D) 文法の間違いはさほどなく、ゆっくりと時間をかければ言いたいことはほぼ伝えられる。
(E) 英語特有の表現がわからないことも多いが言いたいことは瞬間的にほぼ伝えられる。
(F) ネイティブ並にペラペラとなんでも話せる。

それでは、各レベルについての説明、次のレベルに到達するための方法と時間、いわば道のりを以下に示します。

(A)レベル:英単語もほとんど覚えておらず、言いたいことが全く伝えられない。

義務教育により日本人でこのレベルの方は少数派だと思います。仮にこのレベルだとしても、(B)レベルになるために必要な事は、最低限の英単語を覚えるだけです。

(B)レベル:文章は作れないが、知っている単語で意思表示できるのみ。

当サイトで使っている「英語力ゼロ」というフレーズはこのレベルを意味します。少しでも英語が分かってるなら英語力ゼロじゃないでしょ。というツッコミはご勘弁をm(_ _)m。

このレベルの方々は、学生時代に習った英文法はすっかり忘れてしまっており、かろうじて覚えている基本的な単語を並べることしかできない状態です。

"My name is ○○"、"I have a pen."などといった中学1年の初期に習うとても簡単な英文であれば話せるかもしれませんが、基本的には、単語と身振り手振りでしか言いたいことを表現できず、外国人とのコミュニケーションは大変な困難を伴うことでしょう。

学生時代、英語が苦手で、卒業後に英語に全く触れていなければおそらくこのレベルでしょう。多くの日本人がこのレベルかもしれません。そういう私もこのレベルからスタートしました。

効率的に短期間で(C)レベルになるためには、英単語、文法、リスニング、音読、文章作成等の総合的な学習が必要となります。

「総合的な英語学習が必要」と聞いて、結局、嫌いな勉強をしなくてはいけないのか...と、がっかりした人もいることでしょう。しかし、残念ながら、楽に英語が話せるようになる魔法は存在しないのが現状です。

英語力ゼロから短時間で英語を話せるようになるためには、中学レベルの初歩の英語から、ある程度集中して学習するのが一番効率的だと思います。

とはいえ、楽とまで行かなくても、やることを厳選して、スキマ時間を上手に活用して、出来る限り短時間で英語が話せるようになる方法を具体的にわかりやすく当サイトでは紹介いたします。

また、ひとつお伝えしたいのですが、このレベルの方が英会話教室に通っても、会話が成立しにくく、リスニングも、スピーキングもあまり上達を見込めません。コストパフォーマンスが低くなってしまいますので、実際の英会話はある程度学習が進んだ(C)レベルから開始した方が良いと思います。

もちろん英会話をしてはいけないという事ではなく、英会話で得るものがまだ少ないレベルなので、英会話に費やす時間を、通常の学習に費やした方が良いかもしれないということです。

(B)から(C)レベルに到達する時間は、個人差はあると思いますが、毎日2時間程度学習すれば3ヶ月~6ヶ月程でしょうか。そういう意味で、ある程度の上達を感じられる3ヶ月程は当サイトにお付き合いいただきたいです。

何故、学生の時みたいにそんなに勉強しなくてはいけないのか?また、3ヶ月という時間の根拠についても別の記事で説明したいと思います。

「二週間とか1ヶ月で英語が話せるようになる」「流し聞きだけで話せるようになる」などと謳った書籍や音源も割と多く売られておりますが、実際の所、かなりの天才でもそんな簡単に話せるようにはなりません。

とはいえ、そんな短期間の学習だけでも、ごくごく限られた状況の中で、覚えた英単語やフレーズを使ってコミュニケーションをとることは可能でしょう。海外旅行に行って、一言二言、現地の人とお話ができるようになるかもしれません。

しかし、覚えたフレーズ程度しか使えず、会話のキャッチボールも難しいしょうから、それは本当の意味での英語力ではないでしょう。

ただし、あなたの目標が仮に(C)レベルで、カタコト英語レベルになれれば良いという方であれば、実のところ、総合的な英語学習はいらないかもしれません。

英語の総合学習が必要だと言うのは、当サイトが、英語で実用的なコミュニケーションが可能となる(D)レベルをゴールに設定しているからです。目標が(C)レベル方向けの記事は要望があれば書いてみようと思います。

このレベルの方は、学習をした分だけ、英語力の向上が感じられやすいです。以前に比べて向上が感じられるとモチベーションも上がりますので、学習開始前の自分の英語力を把握しておくようにしましょう。

私は、学習開始前にケーブルテレビのCNNニュース(もちろん英語)を聞いて、その時の感覚をメモしていました。1ヶ月かけて音読のテキストを一冊終了させた後に、再度CNNを聞いたら、自分の耳を疑うくらいリスニング力の向上が感じられ、どんな単語(知っているもののみ)を言っているのかが分かるようになっていました。

しかし、さすがに文全体として何を言っているかまではわかりませんでしたが...。とはいえ、この自分の変化がとても嬉しくて、もっと分かるようになりたいと、より英語学習に熱が入ったことを覚えています。

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(C)レベル: 文法の間違いは多いが、知っている単語をつなぎ合わせて簡単な事なら意思を伝えられる。

英語の文章を作れて、たどたどしいながらも英文のキャッチボールをなんとかできるレベルです。

このレベルの方々は、カタコトでも英語の文章を話せるようになっていますので、なにかしら英語を話すための学習・訓練をしてきた方々です。

英会話教室に通っていますという方も多いでしょう。義務教育だけでは、なかなかこのレベルにすらたどり着けません。(C)レベルで、すでに平均的な日本人の英語力を上回っているでしょう。

(B)レベルの人から見たら、「あ、この人英語話せるんだ!」と思われます。

ただ、カタコト英語を話せるようになったといっても、文法的な間違いが多かったり、文法を気にしすぎてなかなか発言できなかったりします。

英単語力不足や、知っているフレーズの引き出しが少ないこと、その他様々な英語スキルの不足から、実は自分の本当に言いたいことの半分も伝えられないというもどかしさを抱えていますので、自分はまだまだだなと感じる人がほとんどだと思います。

(D)レベルにたどり着くためには、文法、英単語、リスニング、英文作成能力といった英語スキルの全てをまんべんなく伸ばす必要があります。

学習方法としては、基本的には(B)レベルから変わりませんが、教材のレベルを上げる必要があります。

例えば、リスニングではゆっくり、はっきりと発音していた教材を聞き続けていても、ナチュラルスピードのネイティブの会話はなかなか聞き取れるようにならないでしょう。つまり、英語力を一段階上に引き上げるために、英語学習者向けの易しい教材から、1ステップ上の教材に切り替える必要があります。

また、英会話は全ての英語スキルをフルに活用して成立しています。例えば、リスニングスキルが完璧でも、覚えている英単語が少なければ、何を言っているかわからないでしょう。逆に、英単語を大量に覚えていても、瞬間的に英文を作成するスキルが低ければ、言いたいことが伝えにくくなります。

このように、英語スキルの中で苦手分野があると、英会話をスムーズに成立させられなくなりますので、苦手分野の克服にも注力する必要があります。

(C)から(D)レベルに到達する時間は、もちろん個人差はありますが、毎日2時間程度学習すれば、6ヶ月~1年くらいでしょう。

英語というのは急に話せるようになるものではなく、気づいたらいつのまにか「あ、私って、少し前より話せるようになったかも」という、微々たる上達の積み重ねです。

特にこのくらいのレベルから、少しずつ、本当に少しずつ上達はしているのだけど、短いスパンではその上達が感じられません。ですので、モチベーションの維持が重要になってくるでしょう。

このレベルの方は、英語でのコミュニケーションができるようになってきていますので、モチベーション維持のために、またスピーキングの練習のために、英会話のできる環境に飛び込む事も大事です。

最近ですと、大都市であれば、カフェで格安で英会話を話せるようなサービスがあったり、また、インターネットを活用した格安のオンライン英会話教室などもあります。この辺の詳細も別記事で紹介させていただきます。

(D)レベル:文法の間違いはさほどなく、ゆっくりと時間をかければ言いたいことはほぼ伝えられる。

このレベルの方は、自分の言いたいことが、ほぼ英語で伝えられるようになっていて、実用的な英会話レベルの入り口に到達したくらいでしょうか。外国人と十分に会話を楽しむ事ができますし、ビジネスでも英語を活用でき始めるレベルです。

このくらいのレベルから海外(英語圏)への留学経験者の比率が一気に増えてきます。逆に留学経験なしでこのレベルに達した方は、英語学習をかなり真面目に継続してきたのだなと想像できます。

このレベルまで到達できれば、外国人と話していてわからないことがあっても「もっとわかり易い表現で話して欲しい」「もっと遅い速度で話して欲しい」などといった思いを伝えられますので、英語のコミュニケーションで困ることがだいぶ少なくなってきます。

海外旅行で英語を使うだけとか、趣味レベルの英会話でしたら、このレベルで十分とも言えます。

逆に言うと、英語でのコミュニケーションがあまり問題なくとれるようになってしまったがために、向上心がなくなり、このレベルにずっととどまっている人も多いと感じます。私自身も結構長い期間このレベルにとどまっていました。

英語でのコミュニケーションに支障がなくなってきたとはいえ、このレベルの方ももちろん多くの悩みを抱えています。

会話をしている時にどのような表現で返答すればよいか考え込んでしまい即座に返事ができなかったり、少し込み入った話を英語では説明しきれなかったり、細かいニュアンスまでは伝えられかったりします。

また、字幕なしの英語の映画を理解することはまだまだ全然できないですし、そもそも、速い会話の流れについていけません。

例えば、私の経験なのですが、英語でのやりとりが速いペースで行われる会議で、自分の意見を英語で考えているうちに次の話題に移ったり、急に意見を求められて、適切な英語表現が思い浮かばず答えられなかったり。みじめな気持ちを味わいました。

本格的なビジネスシーンではまだまだ物足りない英語力かもしれません。

そういった事から、(D)レベルの人でも「自分は英語ができる」「流暢に英語を話せる」と思っている人は少ないでしょう。

(E)レベル以上の方を見ては、「どうやったらそんなにペラペラに話せるんだろう」などと思っています。しかし一方で、(B),(C)レベルの方から見たら「英語ペラペラ」な人と思われている事でしょう。

このレベルに到達する時点で、すでに文法学習は終了しており、まとまって英単語を覚える必要がなくなっている人がほとんどだと思います。

よって、(E)レベルへと到達するためには、学習というよりも環境の方が大事かもしれません。

ひたすら英語を使わなければいけない状況に身を置いて、英語のシャワーを浴び、スピーキングを繰り返していく事により、日本語を介さず、文法も意識せず、英語を英語のまま理解して英会話ができるようになります。いわゆる頭が英語脳になるという事でしょうか。

日本にいながら、そのような環境を作り出すのは難しいかもしれませんが、不可能ではありません。毎日アメリカのテレビドラマを見る、通勤時間は常に英語のラジオを聞く、外国人の友達を作るなどなど、自分の好きな形で、英語漬けの環境は作れると思います。

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(E)レベル:英語特有の表現がわからないことも多いが言いたいことは瞬間的にほぼ伝えられる。

本記事のタイトルは「英語力ゼロから英会話中級レベルまでの道のり」ですが、(E)レベルは中上級~上級レベルにあたります。本サイトのゴールは(D)レベルに到達することですが、少しその先の事も簡単にお話しておきますね。

このレベルとそれ以前のレベルで大きく異なるのは、いわゆる「英語脳」になっているかどうかです。

母国語が日本語である日本人であれば、日本語の力を使って英語学習をしてきたことでしょう。そうなると、英文を作成する際も、日本語を英文に変換したり、文法を意識したりしてしまうのは仕方ない事だと思います。というか最初のうちはそうしないと英文が作れないでしょう。

つまり、脳内で「頭で考えた内容 ⇒ 日本語/文法 ⇒ 英語」という変換作業が発生してしまいます。それが、英語漬けの環境に身を置くことで、日本語を意識しなくても英文を作れるようになります。「頭で考えた内容 ⇒ 英語」となります。

日本語や文法を意識しなくなり、余計な変換作業がなくなることで、自分の言いたいことが瞬間的にポンッと英語で出てくるようになります。

ビジネスでも十分に活用できる英語力でしょう。おそらく海外留学経験者の方がこのレベルの多くの割合をしめていると思います。海外留学経験なしでもこのレベルにはなれますが、日頃から英語を使う環境に身をおかないとなかなか難しいかもしれません。

もちろん、このレベルでも英語力に関するたくさんの悩みがあります。日本語を母語とする英語学習者にとっては、このような悩みはなくせないのかもしれません。

しかしながら、もはや(A)~(C)レベルの方にとっては、雲の上のような存在でしょうし、(D)レベルの方にとっても憧れの存在です。

ひとつ言っておくと、この(E)レベルになりたての人と、次の(F)レベルの人では相当な英語スキルの差が存在します。

(E)~(F)の間に何個か別のレベルを設定しようかとも思いましたが、本サイトは英語・英会話ビギナー向けですので、上級レベルの説明は省きたいと思います。私自身が(E)レベルに到達してまだそんなに時間が経っていないということもありますが...(-_-;。

(F) レベル:ネイティブ並にペラペラとなんでも話せる。

正直、私自身、大人になってから英語学習を始めた人でこのレベルの人に会ったことはありません。

このレベルだと、日本人とアメリカ人のハーフで、バイリンガルの知人が思い浮かぶくらいです。

その国の言葉と文化は密接に関わっています。そういった文化から生まれた言葉もたくさんあるでしょう。つまり、その国で生活していないと、本当の意味で理解できない言葉がたくさんあります。

日本に住んでいながら、ネイティブ並に話せるようにはなるのはほぼ不可能なような気がしますので、おそらく日本国内で住んでいる限り、(E)レベルが上限となるかなと思います。

まとめ

(A)~(F)レベルの説明をしてみましたが、どうだったでしょうか?
再度、説明したレベルのおさらいしてみましょう。

(A) 英単語もほとんど覚えておらず、言いたいことが全く伝えられない。
(B) 文章は作れないが、知っている単語で意思表示できるのみ。
(C) 文法の間違いは多いが、知っている単語をつなぎ合わせて簡単な事なら意思を伝えられる。
(D) 文法の間違いはさほどなく、ゆっくりと時間をかければ言いたいことはほぼ伝えられる。
(E) 英語特有の表現がわからないことも多いが言いたいことは瞬間的にほぼ伝えられる。
(F) ネイティブ並にペラペラとなんでも話せる。

当サイトでは、英語力ゼロの方を、英会話中級レベルまでご案内することを目指して作成しております。つまり、上記の(A)~(C)レベルの方を、(D)レベルに引き上げるお手伝いをさせていただければと思っています。

具体的にどのような方法で、(D)レベルに到達するのか?気になりますよね。
その前にまず、何故(D)レベルを目指す必要があるのか説明させてください。

次の記事で説明させていただきます。
⇒英語力ゼロの人が英会話中級を目指すべき理由

具体的な学習法にたどり着くまでに説明が長くなり申し訳ありません。お急ぎの方は、目次より気になるページをご参照くださいませ。
⇒目次

-学習を継続するために