学習法 音読トレーニング

英語の音読で英語回路を形成しよう!

2017/03/14


「英語力ゼロからの音読トレーニング!~実践編~」の中で、まずは、音読を実践する手順を以下のように示し、この一連の手順を1セットとして、日を改めて合計5セット実施するのが良いと説明させていただきました。

本記事は、手順3:テキストを見ながら音読を説明させていただきます。

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手順3:テキストを見ながら音読

本記事は、当サイトで一番重要なポイントを説明しております。一度目を通すだけでなく、何度か本記事の内容を確認しながら、音読トレーニングを進める事をおすすめいたします。

この手順では音声を聞かずに自分のペースで教材の文章を音読します。それでは、早速どのように進めていくべきかを説明していきます。

脳内に英語回路を形成するために意識するべきこと!

重要なので何回も言う事になってしまいますが、
音読する際は、必ず以下の情報を意識しましょう!

・英単語の意味
・使われている英文法
・文章全体の意味・イメージ
・発音

これらを意識しないと効果が薄れます。

意識した情報は、それぞれの情報がひもづけられた形で脳内に記憶されます。これらを意識しながら音読を繰り返す事で、記憶が定着していくのです。記憶が定着してしまえば、さほど意識しなくても文章が理解できるようになります。これが、いわゆる英語回路とよばれるものの正体です。

つまり、意識しないと、英語回路の形成が促進されません。これでは、せっかく頑張ったのに英語力が向上しないという残念な結果になってしまいます。

ですので、音読の際に、上記を必ず意識しましょう。

とはいえですよ、1セット目でまだ文章に慣れていないうちから、上記で挙げた全てを意識するのはかなり難しいでしょう。

ですので、最初は意識する項目を絞って、しかもゆっくりと音読していきましょう。

例えば、

1.最初は日本語の意味のみに集中して音読。
2.それがスムーズに意識できるようになったら、次は意味と文法を意識。
3.次は音読している文章の状況・ストーリーをイメージ
4.さらに教材音声を真似て発音できるようする。

というように順を追って進めるのが良いと思います。さらに最初のうちは、ゆっくりとした速度で構いませんが、徐々に速度を上げて行くようにしましょう!

さらにもう一点。
最初は「読む」という事に集中しているはずです。意味だったり文法要素を意識しているから、そうなるのは当たり前の事です。

その「読む」という意識を「自分から話す」という意識に切り替えていきましょう。切り替えるタイミングは、文章をイメージできるようになった頃からが良いと思います。

具体的には、その文章の物語に入り込み、自分がその物語の登場人物になりきり、感情移入して音読するのです。もちろんその物語の状況をイメージしながらです。

何故かというと、

・自分が主体的に取り組んだもの
・意味のある物語
・強い感情

というものは記憶に強く残りやすいからです。その記憶は、音読した英語の文章、文法、発音ももちろん含みますから、とても効果的なのです。

色々とお話しましたが、音読する際に、一度にこんなにもたくさんの事を意識しなくてはいけないなんて大変ですよね。

でもやってみればなんとかなるものです。最初は少しばかり大変かもしれませんが、すぐに慣れると思いますし、何より効果は抜群です!

それに、1セット目で、上記で説明した全ての事を意識しなくても大丈夫です。次のセットで意識できるようになればいいや〜。という気軽な気持ちで続けましょう。

最終的には4セット目で全てを意識できて、教材音声の速度で音読できれば良いです。

「使われている英文法を意識」するとはどういう事?

音読する際は、「英単語の意味」「使われている英文法」「文章全体の意味・イメージ」「発音」を意識しましょう!と説明させていただきました。

この中で、「英単語の意味、文章の意味・イメージ、発音」を意識するというのは想像がつくと思いますが、「文法を意識」ってどういう事なのか?理解しにくいかもしれませんので、少しこの点に触れておきます。

例えば、

Did Ken walk on that street?

という文章があったとしましょう。

ケンはその道を歩きましたか?

という感じの意味ですね。

ここで英語初心者が気をつけるべき文法要素としては、疑問文である事と過去形である事です。

そうなると、英語初心者がこの文章を見た瞬間に、頭の中では、

・Didが文頭にあるから疑問文だな
・Didだから過去形だな
・walkって書いてあるけど、過去形の文だから「歩く」ではなく「歩いた」だな
・あ、疑問文だから「歩いたの?」になるんだな。

みたいな考えを、いちいち意識的に行っていることでしょう。そうしないと意味がとれないからです。

意識的に行うといっても脳内の処理時間はごく短時間だと思います。しかし、そのごく短時間の作業を、何か文法要素があるたびに行っていくと、かなりの時間ロスになってしまいます。

これでは、相手の言っていることを瞬間的に理解することは出来ず、英会話は成り立ちません。英語の初心者だから当たり前の話ですけどね。

さて、英語初心者がこのように普通に意識していることを、何故私がわざわざ「意識するように!」と言っている理由は、英文の意味だけを意識しないようにするためです。

同じ文章を何回か音読すると、意味を覚えてしまうことでしょう。そうなると、英文を見たときに文法を意識せずに(覚えた記憶から)意味を捉えてしまいがちになります。

それを避けるために、「文法を意識するように!」という作業をあえて組み込んでいます。相手の言っていることを瞬間的に理解できるようになるためにもこの作業が必要になるのです。

このような意識の仕方を繰り返していると、いつしか
疑問文と過去形の捉え方に関するルールが長期記憶として定着します。つまり英語回路の一部として「疑問文」「過去形」回路が形成されるのです。

おそらく大体4セット目にはこのような状態になるのではないかと思います。

このような「疑問文」「過去形」回路が形成されると、具体的な感覚としては、文頭に「Did」を見た瞬間に「過去形の疑問文だから、歩いたの?になるんだな」と捉えられるようになります。

さらに慣れてくると、「過去形の疑問文だから」みたいな意識すらしなくても意味が捉えられるようになります。つまり、相手の言っていることが瞬間的に理解できるようになります。

この例は簡単な文法なので、あえて意識しなくてもわかるかもしれません。ですので、文章を読んだ瞬間(ほぼ無意識的に)にどういう文法が使われているか分かれば、あえて意識する必要はありません。

ただ「簡単な文法だから意識しなくてもいいや」という短絡的な考え方はよろしくありません。どんな簡単な文法要素でも、意識する必要があるかどうかを最初に判断した方が良いです。自信を持って大丈夫だと判断したものを意識しないようにしましょう。

何故かと言うと、
基礎だからこそ、簡単だからこそ、見落としがちになるからです。

例えば、基礎的な文法要素として、過去形と現在形があります。実は英会話中級レベルの方と話していても、過去と現在をたまに間違える人が多いと感じます。簡単な文法だからこそ、あまりその点を意識しないで上達してきたのでしょう。基礎をおろそかにしてきたためにミスをする典型的な例かもしれませんね。

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英語の語順で理解して行きましょう!

音読している文章の意味は、読んだ順番に意識して理解していきましょう。

例えば

I go to Shinjuku station

というとても簡単な文章ですが、それぞれの単語の意味は、

I : 私は
go : 行く
to : ~へ
Shinjuku station : 新宿駅

となります。

で、音読しながら「私は、行く、~へ、新宿駅」という風に読んだ順番に意識していきます。最初はとっても違和感がありますが、これでも理解はできますし、徐々に慣れてくるものです。

日本語の語順だと「私は新宿駅に行く」となり、「新宿駅」は前の方に位置していますが、英語では、「Shinjuku station(新宿駅)」が一番最後にあります。

このように日本語と英語では、単語の並び順が全然違います。日本語で意味のある文章に訳してから意味をとろうとしたら、英文を最後まで読まないといけません。英文を最後まで読んでから、日本語に訳して理解していたら、いくら時間があっても足りません。そうなると、英会話を成立させるのは難しいでしょう。

ですので、学習の初期段階から、英語を英語の語順で理解していくのはとても大事なことです。

最初は、「I go to Shinjuku station」「私は、行く、~へ、新宿駅」と理解していたものが、慣れてくると「私は行く、新宿駅へ」という風に理解できるようになります(というか、そういう風に理解するよう意識する)。さらに慣れると、これくらいの文章なら一発で「私は新宿駅へ行く」と理解できるようになるでしょう。

まとめ

本記事では「手順3.テキストを見ながら音読」の説明をしました。

言いたいことは、

・音読する際は、「英単語の意味」「使われている英文法」「文章全体の意味・イメージ」「発音」を意識しましょう!
・物語の登場人物になりきって感情移入して音読しましょう!


これに尽きます。

ただ、1セット目でこれら全てを意識できるようにするのは難しいと思います。意識できるものを、少しずつ増やしていって、2セット目、3セット目で、全部を意識できるようにすれば良いので、気軽にいきましょう!!

気軽といっても、とても重要な手順ですので、しっかりと実践していきましょう。

重要であるからこそ、この手順の回数はあまり減らせないかなと思います。
音読回数を減らす基準としては、上記全てを意識しながら、教材音声と同じくらいの速度で音読ができるようになってきたら、回数を減らしてOKです。

さて、それでは、次の手順の説明にいきましょう。
⇒手順4:テキストを見て音声を聞きながら音読

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